リノライト : 花粉症の新しい光線治療器 |
リノライト : 花粉症の新しい光線治療器
花粉症の季節がやってきました。
日本では、スギなどの花粉によるアレルギー性鼻炎に悩む方は、約2000万人と言われています。環境省の報告では、去年の夏の猛暑の影響で今年の花粉は、去年の3−10倍と予想されています。すでに関東地方では花粉の飛散が確認され、敏感な方では症状が出ています。スギ・ヒノキ科の花粉の飛散ピーク期間は関東以西では3月上旬から中旬と予想されています。
2000万人のアレルギー、花粉症の治療は日本ではどのような治療が行われているのでしょう。
○抗ヒスタミン薬の投与
ヒスタミンの作用を抑え、脳からくしゃみ・鼻水を出す命令を出させなくする薬
○局所ステロイド投与
アレルギー性鼻炎に対して、主に点鼻薬として局所にステロイドを投与して、鼻水・くしゃみなどの症状を抑える治療。局所ステロイド薬の通常の使用量ではほとんど副作用はないとされている。
○ステロイド注射
花粉症に対するステロイド注射は、耳鼻科学会やアレルギー学会では認められていない治療。局所ステロイド投与とは違い、アレルギー反応全体を抑えるため、副作用の可能性も否定できません。
○減感作療法
かつての減感作療法は、1−3年の長期間・頻回の注射治療が必要で、治療を行える医師や病院が限られるなど難点が多く、花粉症の治療としては少ないのが現状です。
新たな減感作療法は、スリット減感作療法とよばれ、注射ではなく、抗原エキス(花粉エキス)を舌下に投与し、2分間ほど口に含むだけの治療です。エキスの投与は自宅でも行え、より受けやすい減感作療法といえます。
○レーザー治療
レーザーで鼻の粘膜を焼灼し、粘膜の過剰な反応を抑える治療です。治療後1−2週間は、粘膜にかさぶたができ、鼻炎や鼻づまりの症状が強くなることもあります。しかし、半年から2年で、粘膜が再生して、効果が薄れます。その際には、レーザーの再照射が必要です。レーザー治療の場合は、高い技術の病院を選ぶ必要があります。
○民間療法
漢方薬、ハーブティー、ハトムギ茶、紅茶、緑茶、等々数十種類の民間療法が試されていますが、実証されているものはなかなかないようです。
◎リノライト
リノライトは、UVA、UVB、可視光の混合光を利用した、アレルギー(花粉症)治療のための独自の光線療法用医療機器です。リノライトは花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療器として開発されました。
同じ混合光を利用した皮膚疾患治療器にSkinolight(スキノライト) があります。スキノライトは乾癬、白斑や円形脱毛症などの皮膚のアレルギー疾患の治療に用いられています。
日本では、約2000 万人という非常に多くの方が主にスギやイトスギによる季
節性アレルギーに苦しんでおり、回復を進めるための薬に頼らない新しい治療法が求められています。アレルギー性鼻炎は公衆衛生の点でも重要な問題であり、社会および国家経済に対する大きな負担となっています。
◎それではどうしてリノライトが花粉症に効くのでしょうか。
○リノライトの原理
リノライトの光は、特許技術に基づいた可視光線とUVBとUVAの混合光を使用し、これまで医学的な治療には使われたことのない特殊な波長の光線を利用しております。光線の70%は可視光線のスペクトラムに属し、25%がUVB、UVAは5%以下です。
○リノライトの臨床的な効果
皮膚・粘膜での肥満細胞からのヒスタミン分泌の抑制
Tリンパ球と好酸球のアポトーシスの誘導
鼻汁における、好酸球・ECP・インターロイキン-5レベルの低下
このように、鼻粘膜でのアレルギー誘発細胞の活動を抑制して、花粉症の症状を緩和するのです。
◎リノライトの適応
経口抗ヒスタミン薬や点鼻薬によっても花粉症の症状が改善しない
禁忌あるいは副作用の懸念があるなどで、内服薬が使えない患者(妊婦や授乳中)
長期にわたる内服薬や局所薬の治療を敬遠する患者
経口抗ヒスタミン薬との併用
減感作療法との併用
◎リノライト FAQ
○何回くらいの治療が必要ですか?
症状にもよりますが、一般的には週2−3回、2週間の治療で十分効果があります。いくつものアレルギーがある方は、さらに治療が必要な場合もありますが、そのような場合は主治医にご相談ください。年間通して、アレルギーがある場合は(ハウスダストやダニに対するアレルギーなど)、6週間に8回の治療をお勧めします。
○治療費はどのくらいですか?
新しい治療法であるため、保険治療は認められておりません。赤井クリニックでは、リノライト治療料金は、
1回15.750円、3回で42.000円、6回で84.000円、8回で96.000円
です。
○リノライト治療が受けられないことはありますか?
治療前の診察で、リノライト治療が適しているかどうかを判断します。14歳以下の小児については、治療前に症状から判断して、適応を決めます。
○リノライトは症状を完全になくすことはできますか?
数年間にわたり治療を受けている患者さんは症状の改善がみられます。症状が全くなくなった方もいらっしゃいます。リノライト治療をお受けになった患者さんの症状が、完全になくなるかどうかの調査は現在行っております。
○リノライトはどうして花粉症に効くのですか?
リノライトは、世界でもユニークな、強い光による治療を行う医療機器です。皮膚科領域では、光治療が皮膚の免疫システムに影響を与えることが長く知られいます。リノライトは、花粉などのアレルギー物質の存在下でも、鼻の粘膜のアレルギー反応を抑制することができると考えられています。
○リノライト治療は痛いですか?治療時間は?
痛みは全くありません。1回の治療時間は数分間です。
○効果が現れるまでどのくらいの期間がかかりますか?
患者さんにより、あるいは症状により異なりますが、1回の治療でも効果を実感できる方も多くいらっしゃいます。まれに、1回目の治療後に症状が悪化することもありますが、一過性のことであり、すぐに良くなります。ほとんどの患者さんは、2週以内に症状の改善がみられます。
○リノライト治療の副作用はありますか?
時として、鼻粘膜が乾燥することがあります。鼻粘膜の乾燥を予防するために、軟膏あるいはクリームを塗布していただきます。
○リノライト治療は妊娠中・授乳中でも可能ですか?
妊娠中あるいは授乳中は、ほとんどの抗アレルギー薬を使用できないので、リノライト治療がお勧めです。
○リノライト治療は運動選手にも可能ですか?
はい。特にドーピングリストにステロイドの使用を禁止されている選手にはお勧めします。
○リノライト治療は、抗アレルギー薬との併用治療は可能ですか?
ほとんどの抗アレルギー薬は、部分的な効果しかないため、リノライトとの併用療法がより相乗効果を期待できます。
○リノライト治療は、動物の毛やハウスダストによるアレルギー性鼻炎に効果的ですか?
はい。リノライトのアレルギー性鼻炎に対する作用は、症状の原因となる花粉・ハウスダスト・動物の毛などのアレルゲンの種類に関わらず効果的です。リノライトは、アレルゲンの種類によらず鼻粘膜の治療を行う特別な波長の光治療器です。
○リノライトは市販されている他のランプ治療器と同じですか?
いいえ、全く違います。これは、アレルギーなどの自己免疫疾患治療のために特別に開発された医療用光治療器です。家庭用に市販されている光治療器とは、全くの別物です。リノライトは特別の波長を有する医療用光治療器であり、医師のみが使用可能です。現在のところ、リノライト以外の光治療器がアレルギー性鼻炎に有効であるとの報告はありません。 リノライトは、強力な複合波長の光治療器であり、アレルギー治療に最初に使われた光治療器です。リノライトは、鼻粘膜のアレルギー治療に開発された光治療器であり、世界的な特許を有しています。
お解りにならない点は、クリニックまでどうぞ。